熊本方面乗りつぶしの旅

 関東地方に住んでいる卯月ちんが転職することになり、今の会社(公社?w)の有給消化をかねて宮崎県の延岡まで18きっぷを使って帰省するということになり、ちょうど休みが重なった3月3日、ぼくもこの春は18きっぷの使用予定があったので、最初の旅をしてきました。
 最初はせっかく福岡まで来るのだから福岡の鉄道を乗りつぶそうと考えていたのですが、彼の父親が豊肥本線の三重町(みえまち)駅まで迎えにくるそうなので、熊本まで同行したあと、未乗だったJR三角線(みすみせん)、熊本市電、熊本電鉄を乗りつぶしてきました。


 博多駅で青春18きっぷを購入したあと、駅前の某ホテルにて合流。博多駅にて白いかもめや塗り替えられた青いソニックを見物したあと、博多発8時39分の荒尾行き快速電車で鹿児島本線を下る。快速を大牟田で乗り捨て、大牟田始発の八代行き普通列車に乗り換えた。先発のリレーつばめ37号が遅れてやってきたため、そのあとの発車ということになり、ぼくたちの乗った八代行きのワンマン列車は6分ほど遅れた10時06分の発車となった。

 この八代行きは途中の田原坂(たばるざか)に停まらない。なぜ停まらないのかはよく分からないけれど、停まらないようになっている。多分利用者があまりいないのだろう。

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 乗車したのは815系という車両なのだが、ロングシートに座席一人分ずつに座布団のような感じでシートモケットがつけられていて、中途半端な位置に座る人が出ないようになっているし、窓が一枚窓でとても広く見晴らしがいい。
 そんな車中で鉄な話題でひとしきり盛り上がり、熊本に到着。三角線のホームへと向かった。
 三角線の車両はおそらく味気ないキハ31の単行だろうと思っていたのだが、跨線橋にあった案内板をみると2両編成と書かれてあった。もしかして、47…いや、58+28か、と期待に胸をふくらませてホームへと降りる。

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 果たしてそこにはキハ31をふたつくっつけた2両編成の三角行きが停車していた。

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 卯月ちんとはここで別れ、早速車内へと入ってみる。キハ31はてっきりロングシートかと思っていたら、転換クロスシート。さらに2&1シートとなっていて、これなら車体に四つ葉のクローバー(グリーン車のマーク)が書いてあっても不思議はない…というとちょっと言い過ぎになるけど、それくらい快適なシートだった。

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 ところが車内は2両編成のすべてのシートが埋まるくらいの乗車率。三角線も捨てたもんじゃないなぁと思っていると、鹿児島本線の宇土から分岐した最初の緑川(みどりかわ)という駅でほとんど降りてしまった。車掌が「粟嶋さんへは次の緑川でお降り下さい…」としきりに案内していたし、緑川駅には駅員までいたので、きっと何かあるのだろう。

 事実、帰ってから調べてみると3月3日は「粟嶋神社春季大祭」というのが緑川駅近くの粟嶋神社で行われていたそうだ。

 緑川で大量下車があったものの、同じように大量乗車もあって乗車率はあまり変わらないまま発車。三角線は国道57号線に平行して海沿いの景色が綺麗なところを走るが、網田(おうだ)を過ぎるとちょっと山間に入ったような雰囲気になり、赤瀬(あかせ)に着く。赤瀬は18きっぷのポスターの写真にもなったことのある駅で、ホームのすぐ隣にトンネルがあり、三角線からはちょっと想像できないような駅だ。想像できないといえば、赤瀬の次の駅もそうで、駅名は石打ダムと言う。なんだかどんどん山峡に入っていきそうな雰囲気だが、これは網田まで北側を通っていた三角半島を南側へと抜けるためにちょっと山越えをするような感じになるだけのことで、石打ダムをでて2駅で到着する三角は目の前が港で、ここから国道フェリーで島原半島へと渡ることができる。

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 三角で折り返しの列車に乗るまで約40分。こういう行き止まりの駅では10分あるかないかが普通なのだが、三角線はこんなに時間があるのでゆっくり歩いて散策できた。春の日差しが気持ちよい。
 同じ列車で熊本へと折り返す。帰りも緑川で大量の乗車があり、立ち客も多数出るほどの乗車率で熊本駅へと戻ってきた。

 次は、熊本市内を走る路面電車に乗車しようと思う。駅の観光案内所のようなところで一日乗車券が500円で売られていたので、買い求める。硬貨で[18年] (3月) [3日]と三カ所を削り、駅前の電車乗り場へと向かった。

 乗車券に路線図も書いてあるので、ざっと見てみたところ、まず2つ先にある田崎橋へと向かい、そこから健軍町(これで[2]系統完乗)へ、健軍町から[3]系統で上熊本へと向かうと完乗できそうだ。

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 ちょうど田崎橋行きの電車がレトロな101形でやってきたので乗車。田崎橋からも同じ電車で健軍町へと向かったのだが。実際に乗車してみると健軍町までは思った以上に距離があった。

 先日の長崎でも感じたが、路面電車の終端部分というのはあっけない。道路と一緒なのであんまりごちゃごちゃとはできないのだろうが、車止めもなんにもなく、線路がいきなり終わる。

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 市電を完乗し上熊本へ着いたのは15時半を過ぎていた。今日はもしも熊本乗りつぶしが早く終わるようなら、福岡へ戻ったあと、かめさんと福岡市営地下鉄の七隈線を乗りつぶそうと思っていたのだが、熊本電鉄も結構な時間がかかると思ったため、そちらは断念。今日は熊本を楽しむことにした。

 路面電車の上熊本電停とJRの上熊本駅、それにこれから乗車する熊本電鉄の上熊本駅はかなり近い位置にあった。これなら同じ駅名を名乗ってもなんら問題ないだろう。
 というわけで、熊本電鉄の上熊本駅へと歩いていくと、すでに電車が入っていた。しかも電車は通称「青がえる」と呼ばれる元東急5000系の5101A形。さっそく、熊電の顔ともいえるこの電車が迎えてくれるとは縁起がいい。(ちなみに上熊本~北熊本間はこの電車が行ったり来たりしているような運用なので、ほぼ確実に乗車できるため実のところ縁起もへちまもない)

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 先日の日記でも書いた記念乗車券はどうやらここ上熊本では売っておらず、北熊本駅や藤崎宮(ふじさきぐう)駅で発売しているとの張り紙があった。まだ残っていればいいのだけど…。
 
 青がえるに揺られて9分。北熊本に到着した。藤崎宮行き、御代志(みよし)行きともにすぐの連絡なので、走って改札へと行き上熊本からここまでの運賃170円を支払ったあと、記念の一日乗車券を求めた。売り切れなら…藤崎宮駅で、と考えていたがそれも杞憂に終わり、すぐに大量の記念乗車券を手にした駅員が戻ってきた。どうやらまだたくさん残っているようだ。早速開封し、今日の日付を入れてもらうよう申し出ると、「今日使うのなら、さっきのお金は返しますよ」といわれ、170円が返ってきた。
 限定1000個でシリアルナンバーの入った、切符を象ったキーホルダータイプの一日乗車券。値段が1500円ということもあってあまり売れてないのか、ぼくの手に入ったものには0087と刻印してあった。

 すぐに一番手前のホームに2両編成の電車がやってきた。藤崎宮行きか御代志行きかは分からないけれど、どうせ全部乗りつぶすので、別にどこでもいいやと思って車内の案内に耳を傾けると、藤崎宮行きであった。

 藤崎宮へは北熊本から2駅。途中に黒髪町(くろかみまち)という駅があり、黒髪町と藤崎宮の間は普通の2両編成の電車が走るにもかかわらず道路との併用区間になっている。一応、交差する道路のところには踏切と遮断機があるのだが、そうでないところではどこからでも線路に入れる。道路上から写真を撮ったら絵になるだろうなあと思っていると、撮り鉄の人だろうかこちらへとカメラを向けている人がいた。
 踏切といえば、熊本電鉄の踏切の警報音はなんともかわいらしい。普通のJRなんかでよく耳にする「カンカン カンカン」という甲高い音ではなく、「チンチン チンチン」というのだ。

 藤崎宮は立派な駅ビルがある駅だが、その駅ビルがどうにも好きになれない。遠くからみるともう完全にパチンコ店なのだ。近づいても注意してみないとただのパチンコ店にしか見えず、実際に駅が判明したあとでさえ、パチンコ店の景品交換所の横を通らなくてはならず、建物は新しいとはいえあまりいい環境とは言い難かった。

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 藤崎宮からは御代志まで乗車。これにて、熊本電鉄も完乗だ。かつてはこの御代志からさらに泗水(しすい)を経て菊池まで走っていたのだが20年前の1986年に廃止されてしまった。それでも御代志からはまだ線路が延びていた跡を知ることができ、往時が偲ばれた。

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 現在の御代志駅はというと、かつての作りそのままの1面2線の島式ホームの片面が電車。もう片面はバス乗り場という変わった使われ方となっていた。

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 御代志の発車時刻表をみるとすぐの電車で折り返しても、北熊本で上熊本行きには接続していないことが分かったので、一本落として次の電車で北熊本へと戻り、すぐの接続で上熊本へ。帰りも青がえるのお世話になった。

 上熊本からはJRで大牟田へと戻り、大牟田からは西鉄の特急で薬院へと帰ってきた。18きっぷ乗りつぶしではなくて、あくまで熊本乗りつぶしなのだから、と言い聞かせて。


■ 今日の成果 ■

JR三角線…完乗
熊本市交通局…完乗
熊本電気鉄道…完乗

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